子供の医学:さ行 子供の医学辞典
シックハウス症候群
シックハウス症候群とは
有化学物質に汚染された室内空気が原因で発症する健康障害です。1980年頃に欧米でシックビルディング症候群として登場し、日本では一般住宅が問題になったため「シックハウス症候群」と呼ばれています。
また、学校などでおこる室内空気健康障害を「シックスクール症候群」と呼びます。
細菌性肺炎
細菌性肺炎とは
【細菌性肺炎の症状】
初期は、のどの痛みや、声がかれたり、鼻水やくしゃみなどのかぜの症状ですが、次第に、気管支炎を起こし、咳、たんが増え悪化していきます。
肺炎になってしまうと、熱が上がりぐったりしたり、食欲不振になります。呼吸困難や、胸の痛み、顔色も悪くなるという姿もみられます。
原因菌が、ブドウ球菌の場合は、肺化膿症(肺の炎症した部分が溶けて膿がたまること)になることがあります。
歯肉炎
歯肉炎とは
【歯肉炎の症状】
口の中の細菌によって、歯茎が赤く腫れ、痛みます。口臭がある場合もあります。
少しの刺激で出血することもあります。
斜視(しゃし)
斜視(しゃし)とは
【斜視の症状】
目の中央にあるべき角膜が片方だけずれていて、物を見ようとするときに、片方の角膜の位置がずれているため、どこを見ているのかはっきりしません。
角膜が上や下によっているものを上下斜視、その他にも内斜視、外斜視といわれ、角膜が内側、外側になっていることをいいます。
赤ちゃんに多いのが、偽内斜視です。目と目が離れていたり、見えにくかったりで内斜視に見えることがありますが、成長とともに気にならなくなり、目の機能には問題ないです。
弱視
弱視とは
【弱視の症状】
乳幼児期に視力が極めて弱いことをいい、目の異常によって視力が発達しないことです。
小児ストロフルス
小児ストロフルスとは
【小児ストロフルスの症状】
腕や足に赤いぶつぶつができます。中には、水ほうが混ざっているものもあります。強いかゆみが特徴です。
小児良性てんかん
小児良性てんかんとは
【小児良性てんかんの症状】
夜間に起こるてんかんで、唇がぴくぴくしたり、手足をばたばたさせたり、意識が朦朧(もうろう)としたり、体がしびれるなどの発作があります。
舌小帯短縮症
舌小帯短縮症とは
【舌小帯短縮症の症状】
舌の裏側の中央について、下の前歯の付け根をつなぐ筋のような粘膜を舌小帯(ぜっしょうたい)といいます。
この粘膜が短かったり、舌の先端までついている状態で、舌の動きが制限される為、乳児期にはさ行、た行、ら行がうまく発音できないことがあります。
乳児期には哺乳障害、えんげ障害がおきます。
鼠径ヘルニア(そけいヘルニア)
鼠径ヘルニア(そけいヘルニア)とは
【鼠径ヘルニアの症状】
いわゆる脱腸のことです。鼠径部(股のつけ根)にやわらかいコブがあり、痛みはありません。
男の子は、陰嚢(いんのう)が腫れて、陰嚢内に小腸が飛び出すことがあります。
女の子は、小腸だけではなく、卵巣の場合もあります。
とびだした臓器は手で押すとお腹に戻りますが、腸がヘルニア嚢の入り口で締めつけられ戻らなくなった状態(かんとん)になると、血行障害で頭痛、嘔吐、吐き気などの症状が見られます。
壊死する場合もあり、生命にかかわることもあります。
滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)
滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)とは
【滲出性中耳炎の症状】
耳の聞こえが悪かったり、耳鳴りがします。
テレビの音量を上げたり、呼びかけに反応しなかったりなどの様子が見られたときには、滲出性中耳炎の疑いもあります。
急性中耳炎とは違い、耳の痛みや発熱は見られないため、発見が遅れることが多いです。
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